今回紹介する書籍は、過去のデータを基に最適な投資方法が紹介されており、新NISAに向けてどのように投資するのか?を迷い中の方にはかなり役に立つと思いますので、本書の内容を少しだけ紹介していきます!!この本を読みたくなった方は、ぜひ買ってじっくりと読んでみて下さい。
こんな方にオススメ
・投資の必要性に疑問を持っている方
・投資タイミングに迷い中の方
貯金力アップ
この章で私が一番驚愕したのが、❝節約が貯金を増やすのに現実的な選択肢ではない❞という言葉になります。読み進めるまで何を言っているんだ?貯金で一番大切な事は節約ではないのかと疑問に思いましたが、その根拠が以下になります。
まず貯金するには、、、貯金=収入−支出という式に表せます。
具体的な例を省きますが、所得別に5つのグループ分けをし、最下位と下から2番目のグループを比較した場合、下から2番目のグループは、最下位より平均所得は2倍以上あるが、支出は40%多いだけ。この結果から収入が増えたからと言って、支出も同じように増えるわけではないので、、、
節約よりも収入アップさせた方が良い!ということになります。(だからといって、無駄遣いは厳禁です。笑)
できる所は引き締め、後は収入を増やすことに集中する。これが貯金力アップで重要になります。
投資の必要性
投資未経験の方からすると、投資は元本割れするし、借金を抱える危険があって怖いという印象を持たれている方も多いと思います。
投資といっても株式投資、債券、不動産投資と色々あります。不動産投資や株式投資での信用取引をする場合は、借金を抱えた場合、最悪自己破産する事になりますので初心者の方にはオススメしません。
じゃ、投資せず貯金した方が安全で良いと思うかもしれませんが、少しお待ちを!!今から投資の必要性3つを紹介していきます!
・老後に備えるため
自分の将来、老後資金を作るために投資が必要になります。誰でもいつかは働けなくなる、そのためにも投資を始めるべきです。
・インフレから資産を守るため
貯金じゃダメなのか?と思った方!年々食料品価格をはじめ住宅、車の維持費、子供の教育費など色んな物が値上げしてませんか??
インフレは短期的にはみると上昇率が小さいですが、長期的にかなり大きくなります。インフレ率が2%の場合、お金の価値は35年で半減してしまいます。せっかく老後のためにコツコツと貯めた結果、価値が半減になってたらショックですよね。
インフレに対抗する唯一の方法が投資資産を増やすことになります。インフレの影響を最小限に抑えたい場合、全額ではなく、生活防衛資金以外のお金は投資に回すべきです。特にリタイアが近い人はインフレに注意した方が良いです。
このインフレの話を聞いただけで、投資の必要性が十分に理解できたと思いますが、本書に載っている投資の魅力的な例もありますのでそれも紹介しておきます。
1926年に1ドルを長期の米国債と米国株全体に投資し、2020年末には…
・長期の米国債に投資した場合:200ドル
・米国株全体に投資した場合:1万937ドル
・「人的資本」を「金融資本」に置き換えるため
人的資本とは主に労働収入、金融資本は資産から得られる収入(利子や配当金)になります。人的資本は、一定の年齢まで行くと時間が経過するに連れてどんどん減って行くが、金融資本は、コツコツと積み上げて行けば行くほど、時間の経過とともに増えていきます。
自分が働かなくなっても代わりにお金を生み出し続けてくれる金融資産をつくるのが投資という事になります!
投資するタイミング
即一括or分割
ドルコスト平均法orバイ・ザ・ディップ
即一括と分割投資の結果に正直驚いた方もいると思います。(私もそうです笑。)
それでは、ドルコスト平均法とバイ・ザ・ディップではどちらの方が勝つ確率が大きいと思いますか?
答えは、ドルコスト平均法になります。(投資期間内の早い段階で大きな下落が起こった場合は、バイ・ザ・ディップの方が上回りやすい。)
バイ・ザ・ディップの方が底値付近で買えるので一見有利にも思えますが、バイ・ザ・ディップの場合底値を待って現金を貯めている期間複利の効果を得られないので、長期でみると不利になってしまう。
最後に
この本を読み終え、データを基に解説も分かりやすく自分の考えが変わった事が何個もあり、とても勉強になる本でした。(当たりな本でした!)
タイトルにもなている❝JUST KEEP BUYING❞を日本語にすると、❝ただ買い続けなさい❞という事になります。何を買うのか?と言うと、勿論、資産になります。経済状況を根本から変えるための投資哲学は、収益を生み出す様々な資産を継続的に買い続けるという事になります。
著者は、投資商品の中で1つだけ選ぶとしたら株式を選ぶと言っているため、この書籍も株式投資について多く書かれております。(個別株は買うな!と言ってます。)なので、株式投資…インデックスファンドやETFを新NISAで買う方には、かなりオススメの書籍になりますのでぜひ読んでみて下さい。
コメント